久しぶりに硬派なSF映画っぽいので期待してました。
こ、これは、大傑作一歩手前!
最初から最後まですんごい前のめり。久しぶりに力入りっぱ映画。
序盤から真田広之チェック、字幕、その他映像、と追うものが多すぎて必死ですよもう。
観る前から死亡フラグ立ってそうな予感がする真田、字幕だけではぜったいに説明しきれてなさそうだからヒアリングにも力を入れて、イカロス号の造形や太陽のまがまがしい映像などなど・・・鑑賞がんばりすぎてしんどかった(^^;
硬派な分きっと専門知識もバリバリに違いない!天文物理学ならその辺の素人よりは毛が生えてるつもりだから、受けて立とうではないか!とトンデモな気合いも入れていったのに、そういう面わりとソフトでした。
死にかけ太陽に人工的に核爆発を起こしてよみがえってもらおうっていうポイントさえ知ってれば無問題チック。
それにまつわる細かい設定は若干不親切ながらも劇中で説明されてます。
映像と音響の素晴らしさ、これは何度も劇場で体験したくなるほどでした。
これまでのSF超大作と似てる部分もあるけど、太陽をあんなにまがまがしくも美しく描いた映画は他にないんじゃと思うほど。
太陽の特別な存在感や偉大さがきちんと描けてるからこそ、登場人物たちの行動にも説得力と深みが増しています。
太陽に魅せられてしまう人々がいたけど、私もあんな体験がしてみたい!
アーティスティックで個性的な映像がたくさんあったけど、一番印象的だったのは、クルー達の瞳に太陽があったこと。
瞳のドアップ映像はとりわけたくさんあったけど、個人的な解釈としてその彼らの瞳に太陽が見えました。
登場人物は地味に豪華。
真田広之が好きなので出番が少なめで寂しかったけど、かなりいい役をもらったと思う。
彼の一番の見せ場は主人公キリアン・マーフィの見せ場に次ぐいいシーンだったと思うし。
寡黙でぶっきらぼうだけど頼れるキャプテンって感じはバッチリ出てました。
真田もそうだったけど、宇宙服を着て船外活動したり、緊迫したシーンでもさもさ動いてたりってのが、妙におかしくってクスクス笑いました。
太陽エネルギーを遮断する特製スーツやと思うけど、無性にヘンで可愛く見えた。
イカロス号を太陽から守るシールドなんかの造形は物凄い良かった~。
ところどころ伏線が上手くいっていない、結果わかりづらい展開がちょこちょこ散見されたけど、奇抜な映像の数々の前では太陽から見た地球より小さい問題でした。
終盤、ちょっとおかしな展開になってきて「ん~?」と感じなくもなかったけど、最終的にいい終わり方をしたのでほんま満足。
もう一回行きたいけど、早くも上映回数減らされたり終了予定入ってたり、無理やろうなぁ。
あれもこれも、と観たい映画全部観られるわけじゃないから仕方ないけど。
ロッキー諦めてこっち選んだんやけど、それだけの価値はお釣りがくるほどありました!
MOVIX柏の葉にて。
サンシャイン2057
SUNSHINE
2007年 アメリカ・イギリス
監督:ダニー・ボイル
出演:キリアン・マーフィ、ミシェル・ヨー、クリス・エヴァンス、真田広之