映画大好きですが、唯一観ないジャンルといってもいいのがこれ。超メロドラマ。
普通の恋愛ものともドラマとも違う、この「メロドラマ」が苦手なんです。普通の恋愛映画と大きく違うのは過剰な演出の部分になるのかなぁ、私にとって。なんか自己陶酔しすぎっていうか悲劇のヒロイン演出が押し付けがましくて観ていられません(^^;
この作品ももちろん観る気はサラサラなかったんですが、相方がレンタルしてしまった以上例の映画ファンとしての悲しいサガが・・・。
ここからは散々こきおろしてますので、この映画が大好きな人は読まないでー(^^;
まぁ予想通りの内容、演出、キャラ等々、エンディングにいたるまである種期待を裏切らない出来映えでした。
若年性アルツハイマー。個人的にこの題材の描かれ方だけが唯一の鑑賞ポイントですよ。それが・・・うう・・・。
結局ラスト30分程度ですか、正味描かれていたのって。それまではふつーーーーーの韓流恋愛ドラマだった。ガッカリ。いつ闘病生活が始まるのー!ってワクワクして待ってたのに、いつまでもいつまでもドップリと2人の世界が続きイチャイチャしっぱなし。
このイチャイチャがまた観ていて苦痛で。その辺の路上で人目もはばからずマターリしてるカップル並のウザさで。こんなの今時少女マンガでもやらんよってな感じ。
少女マンガといえば、本当に一昔前、今50代近辺?の女性が夢中で読んだ頃の魅力はギッシリ詰まっていたと思う。これを観て、世のおばさまが韓流ドラマにハマるわけがちょっとわかったような気がした。
まずヒロインからして典型的。お金持ちのお嬢様で性格は天真爛漫、時には小悪魔のような可愛らしさ(もちろん計算してる)、自分よりランクが下の女友達もそれなりにいて、職場でもそれなりに楽しい。典型的ないやがらせオツボネもいるけど、明らかに周囲から浮いてて嫌われてるのがわかる。このお局のおかげでヒロインの株も上がろうってもんですわ。羨ましいよ正直(笑)
そしてヒロインを取り巻く人々もみぃ~んなステレオタイプで笑える。彼氏(旦那)なんてちょいワル風味の今はやりのツンデレだし、いちいち不機嫌な仕草、でもさりげなく優しい、みたいな(笑)ついでにケンカもめっぽう強いらしい。派手な暴力シーンがあったけど、あれはかなりひいた。やりすぎ~。あんな人現実で考えたら絶対に家庭内暴力男でっせ。
元彼にいたっては今彼を引き立てるだけのブ男が用意されていて、昔ヒロインを捨てた事を激しく後悔していて、再びヨリを戻そうとしたりなんかして。
まぁハマる人はハマるんでしょう。それについて私はとやかく言う立場ではないけど、やっぱりダメです、この手のジャンルは。
そもそもヒロインが不倫をしてたという時点でアウト。こんなヒロインにどうやって感情移入しろっちゅうんでしょう。一見清純そうで可愛らしい女優さんだけど、不倫してたという設定だけでもう不潔に見える。昂ぶる感情を抑えられず、とかわかっているけど別れられないとか聞くけど、そんなの理性を司る部分の欠陥でしょう。不倫って結構犯罪歴に近いと思う。ここだけの話、親しい友人で不倫してた人がいるけどかなり嫌悪感を覚えた。
不倫に加えて旦那の壮絶な暴力シーンを見て、ダメだこりゃ~勝手に不幸ごっこをやってて下さいって気分で冷めまくりました。
この映画、アルツハイマーを物凄く美化してるように思うんだけど、実際この病気の身内の人なんかが観るとどう感じるんでしょうかね。
私の頭の中の消しゴム
2004年 韓国
監督:イ・ジェハン
出演:ソン・イェジン、チョン・ウソン