昔から大好きな映画で、ぜひとも私のDVDコレクションに加えたかった作品。先日やっと!念願の廉価版が出まして、早速買いました。大した映像特典もなく吹替えすら入ってない本編のみでは、さすがに二の足を踏んでたんですよね(^^;
一時期のDVD買いまくり期も落ち着いて、最近では買うペースがめっきり落ちてしまってるんですが、こうやって残りのお気に入り作品が1枚ずつそろっていくのが幸せ・・・。
久しぶりに鑑賞してみましたが、やっぱり面白い!なんというか、映画の面白さ、ファンタジーの素晴らしさがぎゅぅぅぅぅ!と見事に凝縮された素敵な映画だと思うんです。全体からとてもほのぼのとした心地良さが漂ってますし、出演者がみんな好演。一応主役はヒーロー・ヒロインの2人だと思うんですが、脇役の面々もみんなそれぞれとってもイキイキしてるし見せ場もバッチリあります。ここまで嫌味なく、これといった疑問の余地をさしはさむ隙もないおとぎ話にした点は本当に見事。
これはロブ・ライナー監督のセンスによるところが大きいのはもちろんでしょうが、個人的には脚本のウィリアム・ゴールドマンの功績が大きいのではないかと思っています。ゴールドマン自身の原作を自分で脚本化しただけあって、無駄なく映画用にまとめあげられています。私は映画から入って原作を読んだクチですが、更に映画の数倍は面白いですよ、原作。冒険活劇の面白さと現代社会に対する風刺が本当におもしろおかしく語られていて、あっという間に読んでしまうんですが、また繰り返し読みたくなる・・・そんな、感じの良い作品なんです。ちなみにこの人ポール・ニューマンの「明日に向かって撃て!」など多数の優れた脚本を手がけています。
先日観た「
レジェンド・オブ・ゾロ」のマスクつながりというわけではありませんが、本作のヒーローも黒い覆面に全身黒装束といった出で立ちでフェンシングやアクションをこなしていて、比較しながら観るのも面白いなぁ・・・と思ったり。このヒーロー、当時美青年俳優として売れまくっていたケリー・エルウェス。今風?に言うなら「やおい」系の人に好まれそうな綺麗な顔立ちの優男ですが、一見ヒョロ~っとしてるのに結構シャープな動きでアクション頑張っています。素直にかっこいいです。
ヒロインのロビン・ライトも清純な可愛らしさで、この映画をより印象良いものにしています。やや地味かなぁとも感じますが、食べ物でも薄味の方がなにかといいですしね(笑)
おじいちゃんが孫に読み聞かせるストーリーという二重構造なんですが、このおじいちゃんコロンボでおなじみのピーター・フォーク。なんともいえない独特の味わいで作品に深みを与えてくれています。
ちなみにこういった冒険活劇の場合、自分がヒーローになった気分とヒロインになった気分それぞれで楽しめるんですが、男性もそうなんでしょうかね?女性の場合ヒーロー願望って結構ありそうですが、男性がヒロインに憧れることってあんまりなさそう(笑)
プリンセス・ブライド・ストーリー
THE PRINCESS BRIDE
1987年 アメリカ
監督:ロブ・ライナー
出演:ケリー・エルウェス、ロビン・ライト、ピーター・フォーク、アンドレ・ザ・ジャイアント