人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ゴロゴロしあたー
暗くなるまで待って
オードリー・ヘップバーンが盲目の人妻役を熱演する、傑作サスペンス。
初めて観た時は、ほとんど一室内だけで展開される奇抜なストーリーに夢中になりました。
舞台劇の映画化ということで、その片鱗は随所に見て取れます。
原題・邦題ともにタイトルもとてもよくできていて好きです。

ストーリー。
事故で失明してしまい一人立ちがいまいちできず、後ろ向きなオードリー演じる女性。
夫は愛する妻に、目が見えなくても強い女性になって欲しいと願っています。
それでも幸せな生活を送っていましたが、ある日夫が手違いで麻薬入り人形を持ち帰ってしまったことから悲劇が起こります。
一人留守番をするオードリーのもとに、次から次へと訪れる悪党たち。
盲目のか弱い女性一人では絶望的な展開ですが・・・。

盲目オードリーVS複数の悪党という図式から、ここまで面白い仕掛け、アイデアがあふれ出てくるとは思いませんでした。
1人では何もできなかったオードリーが、次第に強く成長していく姿がうかがえます。
目の焦点をぼやかせて盲目を演じたオードリー。とてもけなげで、芯の強い女性像を演じています。

悪党3人組もそれぞれ役割がわかりやすく色分けされていて、中でもアラン・アーキンの存在が大きい。
普段は紳士的で物静か、知的な雰囲気を漂わせてるんですが、キレたらこれほど恐い人はいないっていう人間像を見事に演じています。
撮影当時は周囲から、そんな控えめな悪役はいかがなものか、と不安がられたそうです。
時々出てくる小憎たらしいギャルもいい味を出しています。

終盤、画面がしばらくのあいだ真っ暗になるんですが、アメリカでの劇場公開時には場内の非常灯まで消えて、真の暗闇になったそうです。
音声だけが聞こえる場内の効果、ぜひとも体験してみたかったですね。
日本では防犯の関係で真っ暗闇にすることはできないそうです。
そしてこの暗闇の後に見えるのは何なのか、ぜひレンタルして確かめてみて下さい。
今風に言うと「結末は誰にも言わないで下さい」っていうニュアンスですかね。

暗くなるまで待って
WAIT UNTIL DARK
1967年 米
監督:テレンス・ヤング
主演:オードリー・ヘップバーン、アラン・アーキン、リチャード・クレンナ
by bi_ka | 2005-05-03 21:18 | 映画(感想) 
<< えびボクサー キアヌ効果?マトリックス効果? >>



映画の感想を書いています。新旧ジャンルを問わず映画大好き。Z級からハリウッド超大作まで(・∀・)
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
映画(感想) 
 ├目次・あ行~さ行
 ├目次・た行~は行
 └目次・ま行~わ行
映画(感想以外) 
日記+その他 
おやつ&B級グルメ 
おでかけ&地域&旅行
音楽 
本 
ゲーム 
プロフィール
以前の記事
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
more...
最新のトラックバック
タグ
(106)
(71)
(68)
(52)
(50)
(45)
(44)
(41)
(28)
(26)
(25)
(25)
(21)
(20)
(18)
(16)
(15)
(15)
(13)
(12)
フォロー中のブログ
the borderland 
samuraiの気になる...
怠け者の右手
Dalmatian Do...
小六のB級A画館
ポカリと酒と建築と
記事ランキング
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
ブログジャンル
画像一覧