映像も脚本も構成もかなりよくできてる。
もっとどっぷりファンタジーかと思ってたら、現実世界の比率のほうが高かったという。
そういう勘違いもあってか序盤はファンタジーシーン(少女のシーン)のほうが楽しかったけど、いつの間にか現実ドラマのほうが面白くなってました。
展開とキャラ作りはちょっとまどろっこしい部分もあったけど、作りこんだ結果という感じがするので、目を離すことなく観ていられました。
カメラワークや絵作りはちょっとリドリー・スコットっぽいかなぁって思いました。ただ単に綿ぼこりが舞ってるからそう思えたのかも。
カメラが黒い木を横切ると別シーンに切り替わってるというテクニック、使いすぎでややハナにつきます。ちょっと古臭い。
数々のクリーチャーはふり幅が大きすぎますね。
カエルのビジュアルと食卓の目なしモンスターの世界観が違いすぎ。
この統一感のなさはもしかしたらストーリーにからめてわざとそうしてるのかもしれませんが、私としてはできれば食卓モンスター系で統一して欲しかった。
サイレントヒルのクリーチャーによく似てます。精神的でも肉体的でもいいから何かに縛られてるイメージの造型だともっと私好み。動きがややコミカルだったのはマイナス。
マンドラゴラ坊やは単純にかわいかった。
悪役の軍人おやじの刃物の使い方が見ていてワクワクする演技。
光り物もそうだけど、数々の銃殺シーンにもちょっとした美学が感じられました。
このおっさんを主人公にしたホラーサスペンス映画が観たい。
ボコボコにされても自分でせっせと縫合とかバッチリ。
けっこう気に入ってたのでおっさんの終わり方はかなり物足りなかったです。
反抗的でかわいげのないメンヘラ連れ子に手を焼く生真面目軍人おやじ、という目線で作品を鑑賞するといいと思います。
パンズ・ラビリンスPAN'S LABYRINTH
2006年 メキシコ・スペイン・アメリカ
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ