最近ごぶさただったディズニープリンセスもの。
ピクサー系CGやらファミリー向け動物アニメもいいけど、やっぱり白雪姫とかシンデレラ系のおとぎ話が一番ディズニーらしい!
今回は実写で歴史あるプリンセス映画にチャレンジしてるんですが、うまく時代性を取り入れて現代風おとぎ話に仕上がっていました。
良質で無難なディズニー映画の出来上がり!
セルフパロディてんこ盛りでコメディ路線も満載しつつ、きちんとロマンチックな作りだったのでけっこう満足。
字幕で見ましたが、翻訳しきれていないセリフでのパロディもけっこうありました。吹替えだと再現されてるのかな、そのへん。
ストーリーの決着の付け方も今風なので、やっぱりコテコテ王道路線のほうがいいな~とは思うけど、これはこれでありです。
今後、ディズニープリンセスの一員としてのマーケティングも考慮されてそうなジゼル。
チップとデールのパチモンみたいなリスもねらってます感バリバリ。
冒頭10分程度のアニメのジゼル、可愛かったけど、いまいちこれといった魅力がなくて残念でした。
多分パロディで茶化しきった作りでわざと底が浅そうな感じになってると思うんだけど、なんかもったいない。
セル画のアニメ自体はすばらしかった!あの質感、色使い、まさに往年のディズニーですよ!
リアルジゼルは実際の年齢を知ってびっくり!まさかの30歳超え。
確かに額とか首のしわは年齢を隠しきれてないけど、メイクや衣装のせいもあってかアニメから抜け出してきたキャラそのもの。
最初のウェディングドレスも良かったけど、カーテンドレスがめっちゃ可愛かったー。
王子はあくまでもサポート(脇役)なのでオバカで頭にお花が咲いてそうな能天気さは徹底されていてよかった。
現実世界での王子役のマースデン、絶妙な配役かも。歴代アニメの王子に負けず劣らずキモカッコいいところが最高でした。もっと活躍の場があればな~って思ったほど。
現実の厳しさと現実もそれほど悪くはないっていうバランス感覚も心地よかったです。
実際にはもっともっと厳しくつらい世界だと思うけど、映画の中の現実はやっぱりディズニーらしい世界でした。NYの街中がディズニーランド化するあたりに、思いっきり顕著にあらわれてますね。どこまでも夢と魔法にこだわって下さいとしか。
スーザン・サランドン魔女がせっかく頑張ってるのに、出番や見せ場がいまいち。
この辺にもディズニー事情があるのかなぁなんて邪推してしまいます。
アニメだとそれほどでなくても、実写で描くとけっこうどぎついですしね、やっぱり。
舞踏会シーンはあざといな~もう・・・と思いつつも正直感動しちゃいました(´∀`)
しつこいくらい時間を割いてくれてもうお腹いっぱいです。
でも美女と野獣のダンスシーンには負けてます。時間じゃないんです、演出とムードが大事なんです、やっぱり。
それに舞踏会でのジゼルのドレスが地味だったのもマイナス。ストーリーの展開上あれは重要なセレクトだと思うけど、やっぱりもっと華やかなドレスとヘアスタイルがよかった。
場内けっこうお客さんが入ってたのに、みんなクスリともせずシーン・・・。
一人肩をふるわせて笑いをこらえながら鑑賞しました。みんな面白くなかったの?
それはそれとして、オープニング、ディズニーロゴから内部に移動する仕掛けだけはガチでブルっちまいます。
TOHOシネマズ流山おおたかの森にて
魔法にかけられて
ENCHANTED
2007年 アメリカ
監督:ケヴィン・リマ
出演:エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー、スーザン・サランドン、ジェームズ・マースデン、ティモシー・スポール