一作目の28日後...も観てないのに、はりきりまくって行ってきますた!
どうせゾンビものなんて毎回パターン同じやし、前作観てなくても大丈夫やろ~と思ってたけど、本当に大丈夫でした。
まぁ一作目観といたほうが細かい楽しみは色々あったかもしれないけど、いつもレンタル中でチャンスがなかったんやもん。仕方ないっす。
一作目を観てなくても、ゾンビウィルスが広まってイギリスが崩壊したらしいこと、そして28週間経って復興の兆しが見えてきた世界であることはなんとなくわかりました。
何が原因でウィルスが広まったのかは皆目わからなかったけど、そんなのは些細なことなのでどうでもいいし。
なんつーか、ゾンビ映画としてこれ以上望めないほど出来が良かったです。
私のB級オバカゾンビ映画に対する愛情は変わらないけど、ここまで真剣勝負に出たゾンビ映画もいいもんだなと思いました。
とにかくエンタテイメント性が高く、人間キャラの描き方もまずまず。
なんといっても、イギリスらしいどんよりした天気のような、絶望的な空気が充満する容赦ない展開、これが徹底されていて、どっぷり世界に浸れました。リアルな非日常体験、これぞ映画鑑賞の醍醐味!
ゾンビ映画であること以外に、ロバート・カーライルをちょっと楽しみにしてたんですけど・・・。
ひでぇーーー!これよく出演OKしたなぁってくらい扱いがひでぇーーーー!
↑の前売り券の写真のような逃亡劇で頑張る父、っていう印象しかなかったんですが。
でもいい意味で裏切られた役ではありました。歴代ゾンビ映画でもかなり異色のキャラでしょう。
そんなひどい役柄ではありましたが、序盤から中盤にかけては演出も含め見ごたえありました。
特に序盤の逃亡劇までのシーンは全てがパーフェクト。終末感、閉塞感、絶望感、愛と裏切り、なんだかそういうものが全てあの短い中で語られています。
この幕開けだけは前作を観てなかった私の勝ちって感じ。
ここを観ないで遅れてきたお客さんがいたけど、あれはないな。
そしてゾンビ。厳密には死んでない感染者なのかな?
最近はやりの高性能ゾンビバージョンです。
オリンピック選手なみの身体能力で襲ってくるので、ストレートな恐怖が体験できます。
そのかわり笑いは少ないですね~。
ヘリでメキャメキャメキャメキャ・・・!とゾンビ軍団をなぎ倒すところくらいかな、笑いは。
神経ガスを使うアイデアは笑いはしなかったけど感心しちゃいました。
お約束の街ごと爆破とか、ゾンビものでよくある不安をあおるラストのその後どうなったかとか、そういうものに対する一つの回答みたいなものも提示されていて、監督の思想や信念が伝わってきました。
一度ゾンビウィルスが発生したら人類は終わるんだ・・・そういう絶望感が非常に強いです。
とにかく、イギリスでやっちゃったことで、日本も他人事ではいられないなーって我々なら考えますね。
アメリカ製のバカゾンビ映画だと島国日本まではまず上陸しないよ~(笑)って軽いノリで楽しめますが、逆にこの映画はアメリカ人には受けが悪いかもしれませんね。
出演者の無駄死にとか多いですし。米兵も頭悪そうだし。
TOHOシネマズ流山おおたかの森にて
28週後・・・
28 WEEKS LATER
2007年 イギリス・スペイン
監督:フアン・カルロス・フレスナディージョ
出演:ロバート・カーライル、マッキントッシュ・マグルトン、イモージェン・プーツ、ジェレミー・レナー