想像してた内容と大きくかけ離れた、近年まれに見るトンデモ珍品映画だった!
はるか斜め上を突き抜けていて、めちゃめちゃ面白かった(笑)
そこそこお客さん入ってたけど、ずーっと静まってて爆笑の発作を押さえるのがもう大変。
劇場で観て良かったー。
匂いをどう表現するかっていう工夫が随所に見てとれて、その結果映像と音響の素晴らしさとしてよくあらわれてた。
冒頭、グチャグチャの気持ち悪いシーンが続く数分間、ちょっと乗り切れなくて嫌悪感もあったけど、いつの間にかのめりこむように見入ってましたとも。
グロ映像には耐性がある私にとってキツかったのは、動物の屠殺を思わせる映像が続いたところ。断末魔の声とかかすかに入ってて、作り物とわかってるし凝ってて凄いとも思うけど、どうしてもあかんかった。
観終わってみると香水のいい匂いより、いやな匂いの方が印象に残ったかな。
映像に関してはめくるめく細かいカット割でちょっとヒッチコックを思い出した。
めまいを感じる映像表現と絶妙の音楽でちょっとトリップ感もあったし。
主人公の人はすごいはまり役やなぁ。
めちゃめちゃイケメンだったりキモチ悪すぎたりだと、観てる側の印象としてテーマからずれてしまったかもしれない。
その辺の程よいルックスと生真面目そうな顔が良かった。真面目に変態道を究めてる感じ。
いや、実際は愛されたいとか存在価値とかもっともっと深いテーマがあるんやろうけど、あくまでも私は変態映画として楽しんだので(笑)
ツッコミどころも超満載で、ここで笑ってしまったら場内のあやしげな空気を台無しにしてしまう!と必死でこらえまくり。
匂い道も極まると超能力者なみやなぁ(笑)ってニヤニヤしまくり。
とりあえず主人公は鼻がいいというよりは美女(しかも処女)を嗅ぎ分ける能力に長けてるってイメージが強くて、そこも笑った。
調合師になるまでがちょびっと長く感じられたけど、最後まで退屈はしなかった。
ダスティン・ホフマンの使い方がもったいないと感じたし、アラン・リックマンがバカすぎてなんでこんな映画に出た・・・?とも思ったけど。
クライマックスのシーンではこちらも爆笑のクライマックス!こらえたけど(^^;
気付いたらゾンビ映画を観たような気分も味わえたし、あらゆるヘンタイ趣味に走ってましたのう。
今の花粉症の季節、日本を舞台にしてたらまるで違った映画になってたやろうなぁ。
匂いって記憶を呼び起こすっていうアイデアを上手く使ってるのと、トンデモギャグ映画を力技で品格ある芸術作風に仕上げてしまったところをぜひ評価したい映画でした。
MOVIX柏の葉にて。
パフューム ある人殺しの物語PERFUME: THE STORY OF A MURDERER
2006年 ドイツ・フランス・スペイン
監督:トム・ティクヴァ
出演:ベン・ウィショー、アラン・リックマン、ダスティン・ホフマン