先日観に行った「
ポセイドン」が面白かったので同じペーターゼン監督で似たようなジャンルと思い借りて観ました。まぁ私にとってはいつまでも「
ネバーエンディングストーリー」のペーターゼン監督なんですけどね。
こ、これはドラマ部分に時間を割きまくったポセイドンではないですか!いやむしろそういううざったい部分を一切排除した結果ポセイドンが出来上がったというべきですか。
漁師という仕事を描いたという点で見るとドキュメンタリーっぽくて興味深いんですが、個人的にそういうのが見たい時は本物のドキュメンタリーをテレビで見るのであんまり必要じゃなくて。
早く凄い大嵐シーンにならないかなぁってワクワクしながら待って、待って・・・とにかくさんざん待った作品でした。そういう点においてはポセイドンが圧勝。気持ちいいくらいソレだけでしたから(笑)
嵐のシーンはなかなか凄かったです。見ごたえありまくりでこれはぜひ劇場で体験したかったなぁ。きっと段違いの面白さだったのではないかと残念です。
ただ、暴風雨のあまりの凄さに画面がよく見えないのがたまにイライラしました。一体誰が何をやってるのかさっぱりわからなくて、エ?今飛ばされたの誰よ!?みたいな。
合成してるのがわかる映像もけっこうあって、それをごまかす目的もあって暴風雨なのかなぁ。俳優さんが乗った漁船と荒れ狂う大海原や空などの背景が完全に別物って感じがありありとわかったり、いかにもセットくさい漁船だったりとか。
そういうちょっとした野暮なツッコミは差し引いても、俳優さんたちの演技の大変さが伝わってきました。よくまぁあれだけの暴風雨の中で演技できるもんですなぁ。たまに物が飛んできたりするし危ないよ、いくらセットとはいえ。もしかすると半ば本気の状態だったのかも。特に準主役?のマーク・ウォールバーグが一番大変そうな印象でした。メイキングを見るとどうやら船酔いが凄かったそうで、それが迫真の演技になったのかも。私も船酔いするので大変さは痛いほどわかります。とてもじゃないけどそんな状況で演技なんてやってられんわ!って思うもん。大したもんや。
主人公たちの漁船と並行して別の場所で起こるレスキューヘリのドラマが凄まじくカッコ良かったです。隊長おいしすぎ。なんか当たり前かもしれないけどやっぱり日頃から訓練してる賜物なんだろうなぁって感心しました。現実でもきっとこういう状況はよくあるんでしょう。素晴らしいお仕事だと思うけど自分の身内でいたらかなりイヤだな。他人のことより自分を大切にして!って思ってしまう。
とりあえずこれからはまわる100円寿司といえど、魚さん達だけでなく漁師さん達のことをチラっと思いながら食べることがあるかもしれません(笑)
パーフェクトストーム
THE PERFECT STORM
2000年 アメリカ
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
出演:ジョージ・クルーニー、マーク・ウォールバーグ、ダイアン・レイン