ゴロゴロしあたー
ダ・ヴィンチ・コード
b0047061_0344042.jpg原作未読です。まぁベストセラーになってからテレビの特番とかやってるの結構見てたし、イエスについてもそこそこ知ってるし大丈夫っしょ!って感じで観てきました。
以下、ストーリーの内容やネタバレに触れているので未見の人はご注意下さい。

正直大した期待はしてなかったけど、それでもガッカリ感は否めませんでした。原作は大長編らしいしおそらく物凄い勢いで2時間半の中に詰め込んだんだろうなぁってのがひしひしと。原作がどこまで謎を引っ張ってるのかは知りませんが、映画で濃縮するにしてももうちょっと他に方法があったんじゃないかと思う。
この映画、ミステリー映画にジャンル分けされると思うんだけど、なんだか謎が淡々と順調に明かされすぎて、観てる側としては考えるとか続きが気になる!といった要素を感じさせてもらえない作り。謎の提示の仕方が一番マズイと思ったんですがいかがでしょうか。

大した盛り上がりもなく、暗い画面でボソボソと語り合う登場人物たち。彼らが謎解きをしてるって印象はあまりなく、ただただセリフを読んでいるだけって感じ。決して演技がどうのっていうんじゃないんですけどね。トム・ハンクスにいたっては、おおー頑張って痩せましたのぅ!とは思うけど、結局知性が感じられない風貌は変えられず、脳みそを働かせてるらしい姿はどう見ても宇宙からの電波をキャッチ中って風にしか見えないんです(^^;

それ以外の役者も豪華でハリウッド映画としてこれ以上ないほど堪能できそうなもんですが、案外そうでもない。せっかくの豪華俳優陣がほとんど活かされてなかった。各キャラの掘り下げがないに等しく、心理描写もぬるすぎて、ただただ次から次へと色んな人が出ては消えっていう以上のものはありませんでしたね。
可哀そうな超絶マゾヒストのシラスについてはちょっと過去の映像とか出ていたので、多少他の人たちよりは感情移入しやすいというか、おいしい役どころではありましたが。彼の出ているシーンとたまにあるドンパチ(それも一瞬で終わる)だけが時間の流れが速かった。
このシラス役のポール・ベタニーという人は最近名前をよく聞きますが、じっくり見たのはこれが初めて。てっきりロシア系人種なのかと思ってたらイギリス人なんですね。色素薄すぎ。シラスを主役にした殉教的ロードムービーだったらもっと面白かったでしょう、なんて(笑)

原作っておそらく現実と虚構が巧みに入り混じったところに面白さがあるのではないかと勝手に思ってるんですが、映画では完全にそれが裏目に出てしまったのではないでしょうかね。世間の人々がこういった陰謀モノが好きなのは、KKKやフリーメーソン、JFK暗殺、ダイアナ妃などで十分立証済み。こんなに世間に好まれる題材をハラハラドキドキも先が観たいと思わせる作りもできなかったのは果たしてどうなのかと。
私なりにこの失敗(と決め付け)の原因を考えてみたんですが、陰謀モノって「ありえねー!でも実はもしかしてひょっとしたら・・・?」っていう可能性というんですか、この「もしかしたら」というところに最大の魅力があると思うんです。それがこの映画ではないんですね。ひたすら状況説明に終始していて、ひょっとしたら人々の知らないところでイエスの末裔が存在しているのかもしれない、もしくはマグダラのマリアの棺がどこかに眠っているのかもしれない、といったロマンを感じさせてくれなかったんです。いくらデリケートな宗教問題を扱っているとは言ってもそこはあまり重要じゃないような気がします。

宗教といえばなんでもアリ的な日本人としてこの映画を観ると、いわゆるトンデモ電波系映画としての楽しみ方はできるのかなぁ。でも魂がこもってない映画ではどんなストーリーでも楽しめるわけはないですよね。ドラクエなどのRPGで例えるなら、各地の村をろくに訪れずひたすらラスボスに向かうだけの旅というか。村人にいちいち聞き込みをしたり、ちょっとカジノにはまってみたり、サブイベントをこなしてみたり。そういう楽しみ方をせず終わらせることだけを目的にしてプレイしてるようなものではないかと感じました。

映像面でも特にこれといった素晴らしさも感じることなく、モナリザもただのザコでしかなく、絵画の美しさも活かされることなく、ただただもっさりおやじのトム・ハンクスが演じさせられてる姿を眺めるだけでした。オープニング、名画に見られながらの凶行はなかなかときめいたんですけどねー。あとラストの映像もまぁまぁでした。ロケーションも良かったし終わらせ方としても満足はできたので、後味はまぁ良かったかな。
個人的にこの映画で一番驚き&ツボだったのは、殺された館長は自らあのような姿になったという事実でした(笑)
結論:こりゃあテレビで原作の特番をゴロンと横になって見てる方が面白い。

MOVIX三郷

ダ・ヴィンチ・コード
THE DA VINCI CODE
2006年 アメリカ
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、ジャン・レノ、イアン・マッケラン、ポール・ベタニー、アルフレッド・モリナ
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by bi_ka | 2006-06-06 23:59 | 映画(感想) 
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映画の感想を書いています。新旧ジャンルを問わず映画大好き。Z級からハリウッド超大作まで(・∀・)
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