ゴロゴロしあたー
ティファニーで朝食を
オードリーは一番好きな女優さんで、彼女の作品はどれも甲乙付けがたいんですが、この映画で使われている曲「ムーンリバー」は中でも別格。
作品中にオードリー自身が弾き語りしているムーンリバーの他にも数々のアレンジが施されて流れていますが、どれも素敵です。この曲がないティファニーなんて考えられない。テーマ曲もいいですが、断然ムーンリバー。

可憐で清純な魅力あふれるオードリーからやや若さが失われつつある頃の作品ですが、これまで通りのファッショナブルでスレンダーな現代でも十分通用するセンスあふれる魅力は健在。ジバンシィの衣装はまさにオードリーに着られるために作られたという印象しかありません。
オープニングの有名すぎる名シーン、ティファニー宝石店のショーケースをのぞきながらパンとカップコーヒーをほおばるオードリーが着ている黒のドレス、凄まじいほどスタイリッシュ、都会的センスもあるけど、女性らしくロマンチックでネコのようなしなやかさを感じさせます。
ここに前述のヘンリー・マンシーニの名曲中の名曲ムーンリバーがかぶさるわけですから、最高最強のオープニングシーンといっても過言ではないでしょう!都会で自由を求めつつも愛に飢える孤独なコールガール・オードリーを美しく表現しきったワンシーンです。これだけで目頭が熱くなります。

この作品、欧米ではオードリー作品の中ではダントツの人気であるというのはわりと有名な話ですが、日本ではちょっと微妙ですよね。名前だけは知ってたり有名シーンだけ見たことがあったりとか。とにかく日本人は「ローマの休日」が大好き。私も大好きですが。日本人にローマの方が圧倒的に支持されているのは、主役のアン王女の素直で上品な輝くようなキャラや王族とB級新聞記者との禁断の恋愛というせつない設定が受けるんでしょうね。あと王族文化に親しみを感じるというのもあるのかも。
対してティファニーに登場するヒロイン・ホリーはオードリーが演じているから妖精のようにも見えるけど、実はけっこうトンデモ女性というかウソつきでわがまま、男を振り回すちょっとクセのあるキャラ。実はその心の奥底は深い孤独と愛に飢えたか弱い一人の女性、という現代でもじゅうぶん共感してしまう女性像なんですよね。ただしティーンエイジャーあたりが見てもまだよくわからない「人生の何か」を含んでいたりするので、一見とっつきにくく理解されにくいのかもしれません。
あとは何と言っても脇役に出てくる謎の日本人ユニヨシの存在。相当醜悪な見た目で日本人としてはこれだけで嫌悪感を感じてしまってもまぁおかしくないでしょう。でもよくよく見ると確かに出っ歯にグルグルメガネという妖しい風貌ではあるけど、職業が芸術家であったり毎度毎度アパートのカギをなくすオードリーに文句を言いながらも開けてくれたりといった、決して悪い人ではないことがわかります。製作された時代を考えてもこれは仕方ないのではと考えます。

数々の名シーンが登場しますが、冒頭シーンとエンディングシーンは特に好きです。どうも原作では結末はずいぶん違うらしいですが、私としてはこのエンドで十分満足。大雨に打たれながら猫ちゃんを探すシーンとか一度見たらまず忘れることなく記憶にとどまりそうですしね。ていうか、プチ突っ込みとしてはタクシーから降りた次のショットでもう全身ズブ濡れのオードリーには参りましたけど(笑)
あとは田舎から出てきたある人物とのエピソードというかオードリーの演技が情感がこもっていてとても好きです。別れのシーンでふと顔をあげたら目にいっぱいの涙を浮かべているオードリー。か、可憐・・・。

最近やっとオードリー作品が廉価版で登場しはじめたのでコツコツ買い集めていますが、今回たびたび気になったのが字幕。たまにン?と理解しがたい表現があったり、本来ならば弟であるはずの訳が兄になっていたり、吹替えで観たりもしていた昔はその辺あまり疑問に感じなかったんですけどね。
ところで映画好きという友人たちが意外にも古い名作群をほとんど観ていない現状が嘆かわしくて、とりあえずオードリー作品が入りやすいだろうと少しずつ貸してあげてクラシック映画の良さを布教中。まぁいきなりバーバレラとかザルドスとかのB級クラシック(カルト映画と呼ぶ方が正しい?)を貸してあげてもいいんだけどさ(笑)

そしてトリビアというほどのものでもなくかなり有名エピソードですが、この映画、本来はマリリン・モンローがやるはずだったんですよね。マリリンが出ていたらきっともっともっとグラマラスでリアルな普通に魅力的な恋愛映画になったのではと思います。それはそれで観てみたいけど、オードリーだからこそできた都会のファンタジー映画という仕上がりにはマリリンには申し訳ないけどオードリーで良かったと思う。
まぁいわゆるアレですな、「シェルブールの雨傘」に出ていたのがカトリーヌ・ドヌーブでなければ微妙な出来になっていたであろうという・・・モガモガ・・・(笑)

ティファニーで朝食を
BREAKFAST AT TIFFANY'S
1961年 アメリカ
監督:ブレイク・エドワーズ
出演:オードリー・ヘップバーン、ジョージ・ペパード、ミッキー・ルーニー
[PR]
by bi_ka | 2006-05-21 20:05 | 映画(感想) 
<< ピンクパンサー 魁!!男塾解析 >>



映画の感想を書いています。新旧ジャンルを問わず映画大好き。Z級からハリウッド超大作まで(・∀・)
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
カテゴリ
映画(感想) 
 ├目次・あ行~さ行
 ├目次・た行~は行
 └目次・ま行~わ行
映画(感想以外) 
日記+その他 
おやつ&B級グルメ 
おでかけ&地域&旅行
音楽 
本 
ゲーム 
プロフィール
以前の記事
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
more...
最新のトラックバック
デンジャラス・ラン
from ここなつ映画レビュー
『大脱走』は脱走を描いた..
from 映画のブログ
プルートで朝食を/時代の..
from 映画感想 * FRAGILE
柏最後の映画館
from 増田新の写真日記
アイアンマン 鋼鉄の騎士..
from RISING STEEL
ウルヴァリン:X−MEN..
from RISING STEEL
パンズ・ラビリンス
from RISING STEEL
アバター−映画感想:20..
from デコ親父はいつも減量中
ディープ・ブルー
from こわいものみたさ
岡半 本店
from 食べ歩き.jp
タグ
(106)
(71)
(68)
(52)
(50)
(45)
(44)
(41)
(28)
(26)
(25)
(25)
(21)
(20)
(18)
(16)
(15)
(15)
(13)
(12)
フォロー中のブログ
the borderland 
samuraiの気になる...
怠け者の右手
Dalmatian Do...
小六のB級A画館
ポカリと酒と建築と
記事ランキング
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
ブログジャンル
画像一覧