ゴロゴロしあたー
Vフォー・ヴェンデッタ
コテコテのマニアック系アメコミアクションものと思って観に行ったんですが、かなり予想と違う映画でした。マニアックな映画というのは合ってたけど、アクション度は思ったより低く、能天気勧善懲悪アメコミとは随分違う印象。とは言っても権力に対する反逆という、アナーキーという言葉を連想すると同時にすでに古臭い題材かな・・・とも感じたけど。

で、軽い気持ちで楽しもうと思ってた気分は裏切られたけど、物凄く良かった!これはぜひとももう一回観に行きたいと思ったほど。公開終了までにゆとりがあれば本当にもう一回行くかも。一回観ただけじゃ気付かない細かい演出がいっぱいありそうです。しかもストーリーの大筋は非常にわかりやすかったけど、細かい部分でちょっと理解しきれなかったところもあるし。

近未来とはいえ、世界観にやや無理な設定というか現実味に欠けるところもなきにしもあらず・・・かなぁと時々感じながら観たんですが、物凄いセリフ量とスピーディな展開であまり気にしてるヒマがない(^^;
現実にマスコミを操作して自国民を完全にコントロールしてる国が近くに存在してるしねぇ。ひょっとしたら、かの国はこの映画の内容よりもっとひどいことをしてるのかもしれない。国を相手に革命(というかむしろテロでしたが)を起こす大変さって想像できませんね。しかも一人でやろうなんざ。

主役はナタリー・ポートマン?それとも仮面の男V?ダブル主役なんでしょうかね。とてもベストな配役だと思います。ナタリーは正統派の美人というかクレバーなイメージがあって色気がやや足りないところが見事にはまっています。ちょっと無難すぎて没個性的な女優さんだと思ってましたが、まさにイヴィー役にぴったり。
仮面男は本名よりエージェントスミスと言った方が「ああ!」と思われそうなヒューゴ・ウィービング。観る前はまるで彼である必要ナシって思ってたんですよね、話題作りのためだけの起用かな~と。
ところがどっこい。ナタリー以上に素晴らしいVを演じていました。セリフはくぐもった感じがしないのでおそらくアフレコだと思うんですが、これが功を奏したのか独特の空気を醸し出していました。口調、テンポ、声質、なんとも聞き惚れてしまいました。表情のないはずの仮面に命を吹き込んでいる、まさにそんな声の演技。

そして身のこなしも相当計算されているのではと感じます。ミッキーとか着ぐるみの動きを見ると大げさだなぁと思わずにはいられませんが、Vもやはり滑稽なほど大げさで芝居じみているんですよね。だけど不自然さは感じない。やたらめったら動くのではなく、ほどよく押さえた演技を心がけたのかもしれません。仮面の陰影一つ取っても違う仮面を使い分けているのでは?と思うほど微妙に角度を調整して立ち回っていたんだろうと思います。・・・って、実際違う仮面を使い分けてたりして(笑)

アクションシーンは多くはなかったけれど、どれもメリハリがきいていて全体的にひきしまった印象を受けました。緩急の付け方が上手い映画だな~と。物語の大半は異様に喋りまくりのセリフ運びで進んで行きますが、要所要所でスタイリッシュなアクション(なにげに残酷)、更に少ない割合で大爆発も織り込む。セリフまわしについては口で説明しすぎだろう!と突っ込みたいところですが、もしかするとお芝居・舞台を意識しているのかもしれません。それにメッセージ性が強いわりに押し付けがましくない良いセリフが多かったと思います。私がこの映画を気に入った一番の理由はセリフの良さかもしれません。まぁ字幕で観ただけですが(・∀・;

日本で生まれ何不自由なく育ち、言いたいことも堂々と言える環境にいる自分としては、V本人の真意とは別のところで強いメッセージを受け止めてしまった。本人は復讐と言ってたもんね。日本でもつい数十年前までは学生運動をしてたわけで(最近その手の本を読み漁り中だったのでタイミングは良かった)その時代には生まれていなかったけれど、DNAレベルで共感するものを持っているんじゃないかなぁとか思ったり。
ベタですが※ネタバレ(マウスドラッグ)→クライマックスの議事堂前でエージェントスミス増殖系シーンの後、市民が次々と仮面を外すシーン←ネタバレ※で胸が熱くなり感動してしまいました。あそこは色々と解釈のしがいがありそうな、とても象徴的なシーンだと思った。結局あの後、市民は独裁政治から解放されるのかどうかは実際にはわからないですしね。第二のサトラーがあらわれるかもしれないし。むしろ指導者のいない混沌とした世界になる可能性が高い。あの時の彼らの表情を見ていてそう考えたらグッときてしまいました。ヤバイです、かなり革命家気取りの自分を投影してたらしいです、平凡な私よ。

これぞ映画、非現実感、入り込み度が物凄かったです。だから映画はやめられないって思わせてくれた(^^)あと、エンドロールに出てくるスタッフ名に含まれる「V」という文字がやたら目に付いてしまいました。
ところで私としては大して気に留めてなかったVお手製のトースト(カゴの卵ちゃんでしたっけ?)一緒に行った相方が作ってみたいとかほざいてました。何となく検索してみたらVコスプレのトーストレシピ動画を発見してしまった(^^;

後日例のトーストを作ってくれました。写真はこちら。

MOVIX三郷にて。

Vフォー・ヴェンデッタ
V FOR VENDETTA
2005年 イギリス・ドイツ
監督:ジェームズ・マクティーグ
出演:ヒューゴ・ウィーヴィング、ナタリー・ポートマン、ジョン・ハート
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by bi_ka | 2006-05-07 17:50 | 映画(感想) 
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映画の感想を書いています。新旧ジャンルを問わず映画大好き。Z級からハリウッド超大作まで(・∀・)
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