マスク・オブ・ゾロの続編。絶対観ようと楽しみにしていました(^v^)一作目はテレビでイヤというほど放送してるわりにその都度観てしまうほどよくできた作品でした。今回アンソニー・ホプキンスが出てないのが凄く残念ではあるけど、続編としてはよく頑張ったなぁと思います。
ヒーローものはヒロインと結ばれるまでが華だと思うんですが、今回は子供までできてすっかりマイホームパパ。最近のヒーローものは個人的な悩みをかかえたパターンが多いような気が。家族の悩みを抱えるヒーロー像というのは私個人としてはあんまり好みじゃなく、この辺前作の方がうまみが多かったんですが、それを差し引いてもおもしろかっこいいゾロでした。
前回はちょっとドジなゾロでしたが、結婚して子供ができてすっかり成長したらしいことが伺え、ちょっぴり出腹ぎみなおじさん体型ながらも頑張る姿が哀愁・・・いやいやカッコ良かったっす。アクションにつぐアクションで片時も目が離せないくらい楽しみましたが、一つ残念だったのは剣アクションが少なかったこと。ひたすら体をはってのアクションより華麗なフェンシングがもっと見たかったな~。そういう点でもオープニングのアクションシーンが一番かっこ良かった。投票箱を抱えつつ足元の悪い中での格闘シーン。これぞ冒険活劇!って感じでした。
ヒロインのゼタもアクションよく頑張ってました。彼女は非常に美しいしフェロモンも出まくりなんですが、どうも骨太っていうか肝っ玉母ちゃんっぽいイメージがありまして、ゾロ以上に今回の役は似合ってたと思います。それにゾロのような覆面も付けてなくて明らかに本人によるアクションっていうのがわかるので、やっぱり見ていてのめりこめます。子供を守る強くて美しい母、さすが影のゾロです。
子役の子がこれまた可愛いのなんの!私、決してショタコンではありませんが、この子は見てると思わず顔がニコニコしてしまいます。ラテン系のいいところを全て凝縮したような可愛さ。あんな子でも大きくなったら暑苦しい風貌になってしまうんでしょうか(^^;ニューシネマパラダイスの少年に見えて仕方なかったんですが、私だけかな。馬のトルネードも大活躍させてもらってたし、子役と動物、これはなんて卑怯な!と思わずにはいられないんですが、押し付けがましい感じがないので素直に堪能できました。
悪役も肝心なところでマヌケだったり詰めが甘かったり、そりゃもう王道的役柄で、しかもヨーロッパの秘密結社という設定なので、なんだかわからないけどスケールが大きそうな印象を受けます。
どこを取ってもこれぞ大作映画って感じがバリバリなんですが、脚本がやや難あり感。どうにもこうにもアメリカマンセー!な匂いがプンプン。私はそういう点あまり気にならない方ですが、ストーリーの進行上、たまにン?と一瞬疑問に感じることしばしば。メキシコ人たちって本当にアメリカに取り込まれることを望んでたのかな~?そしてそんな民衆の為と見せかけて実はアメリカの為に働くゾロって・・・?アメリカに併合される証明書にサインされた瞬間の爽快感が全然なかったのが残念です。まぁ深く考えるのは野暮ってことで(^^;
ゾロといえば美形大好きな私にとってはアラン・ドロンが最高峰だったんですが、今回の続編ゾロはちょっとくたびれた感じで逆に新鮮でしたー。ただただカッコいいだけじゃない何かがあるっていいと思う。単に自分が枯れたおじさんを好むようになっただけかも。
MOVIX三郷にて
レジェンド・オブ・ゾロ
THE LEGEND OF ZORRO
2005年 アメリカ
監督:マーティン・キャンベル
出演:アントニオ・バンデラス、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ルーファス・シーウェル、アドリアン・アロンソ