大好きなハムナプトラシリーズの監督だったり、往年のモンスターものだったりでとーっても気になってた映画。劇場で見逃してたんですがやっとレンタル。
聞こえてくる評判はイマイチなものばかりでしたが、見て納得(笑)映像は気合い入ってるけど中味が薄かったー。ぺらっぺら。
ハムナプトラではキャラがみんなイキイキしてて、それが一番の魅力だったと思うのだけど、この映画でのキャラは全員作りこみ不足な印象しか持てない。
ゴシックな雰囲気、衣装、セット、俳優、それぞれは良かっただけにもったいないですね。ドラキュラに関してはもっと色気ある人にして欲しかった。なんかいまいちケチな悪党にしか見えず。
冒頭のモノクロ映像は超~シビれました。クラシックモンスター映画への愛がいたるところに感じられ、もうひたすらこの路線で見ていたい気分。本編はいらん(笑)
セットからカメラアングルにいたるまでフランケンシュタイン映画へのオマージュの塊。なにげに最先端技術も盛り込みつつ密かに製作に気合い入りまくりの冒頭10分でした。
主演のヒュー・ジャックマンは狼男とか記憶喪失とか好きっすねー(笑)もともと見た目が狼っぽい風貌ってことなんでしょうか。確かに凄い毛深そう(^^;勢いにまかせて拳から出る爪とかつけてくれればバカまっしぐら映画でいっそ良かったかもしれない。
このテの映画では美形俳優は絶対必要。その点彼はロン毛も似合ってたしスタイルもいいし衣装も超カッコ良かったので私的には合格ラインですが、ややおじさん過ぎたのが惜しい。あと5歳位見た目が若ければ完璧でしたー。
そしてヒロインのケイト・ベッキンセール。ダークな美しさが映えてましたが、ドラキュラの花嫁3人組の華やかさとどうしても比べてしまい地味でした。ただしバストを強調した衣装がカッコ良くて思わずジロジロ見てしまった(笑)めちゃめちゃウエスト細いし。
花嫁3人のCG映像を駆使しまくりのモンスター変身シーンは見事でしたー。ヒラヒラしたドレスの処理とか映画のゴージャス感アップ。
序盤ヒロインの村にヘルシングがやって来た時の花嫁軍団襲来のシーンが見ごたえあり、一番気に入りました。
物凄く展開が早いのでその都度忘れてはいくんですが、細かいツッコミ所非常に多し(笑)結局アホ映画だったと気付いてからは軽い気分で楽しめたけど・・・。
ソマーズ監督どうした?ってくらいタダのアホ映画の域を出ませんでした。見終わった後の余韻とか心地良さとか全然なし。これ続編あってもおかしくなさそうやけど、そんなの作る時間があったらハムナプトラ3頑張って~。もちろんハム1並のクオリティ限定で。
ヴァン・ヘルシング
VAN HELSING
2004年 アメリカ
監督:スティーブン・ソマーズ
出演:ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール、リチャード・ロクスバーグ、デヴィッド・ウェンハム