これやこれ!こんな映画を待ってたんですよ~。テレビ東京系地味アクションていうか、男臭さ炸裂ていうか、80年代B級テイストていうか、とにかく私的に超ツボ。
運良く封切り前に発見して、この時は日比谷のみゆき座(スカラ座2)がチェーンマスター館になってたから、安く手に入りやすい株主券を買って待機してたんですよ。ところが!スカラ座でやってたダーク・ウォーターが大コケしたおかげでスカラ座で大々的に公開ですよ。
スカラ座大好きっことしては超ラッキーでしたよ~。気持ち良く1,800円を払って観ました(^^)
さらに!!こんな映画は客層も大体想像がつきます。その辺も楽しんでこその映画だと思うので、やっぱりレディースデーは避けたいところ。てことで普通の平日夜の回に挑んでみました。この大劇場がもったいないほどまばらな客入り、しかも仕事帰りのおやじばかり!多少の居心地悪さも感じつつ映画・客層ともにおやじ臭さを満喫してしまいました(笑)
映画はジョン・ウェインの「エルダー兄弟」のリメイクということで、やはり面白くないわけがない!オリジナルは観たことないですが、オーソドックスでわかりやすい復讐ものですな。
舞台は犯罪都市デトロイト。チンピラであふれかえる灰色がかった雪の都市。お約束のように元締めの悪玉が牛耳る世界がそこにあります。
ある日立派な老婦人が犯罪に巻き込まれ命を落としてしまい、この婦人に育てられた血のつながらない4人の兄弟たちが久しぶりに再会します。義母をしのぶ日々を過ごすうちに仕組まれた殺人であったことがわかり、復讐を誓う4兄弟でした・・・。
とまぁ大まかなストーリーを頭に入れておけば、あとはひたすらアクションを堪能ですよ。二転三転するストーリーもかなりよく出来てましたが、やっぱり手作り感覚溢れる昔ながらのスタントアクションの数々が見所でしょう。
バラエティに飛んだアクションシーンはどれも大迫力、緊迫感あふれまくり。カーアクション、ピストル乱射、殴り合い、追いかけっこ、犬との格闘(動物に優しい作りなのでご安心)、などなどサービス精神旺盛。
中でもカーアクションは物凄い迫力。実際に命をかけたスタントマンが乗ってぶつかりまくり、転がりまくり。カメラワークも接近しすぎててよくわからないと言えなくもないんですが、自分も一緒に乗ってるかのような視野になってるので臨場感ありました。思わず歯をくいしばる激突シーンとか。
で、アクションとかの盛り上がるシーンでかかる音楽もノリノリでカッコいい。やや音量出しすぎでうるさいぐらいなんですが、やっぱり大画面・大音響で観る映画は最高と思わせてくれます。銃乱射シーンの銃声音なんかもうそこらじゅうで鳴り響いてて凄かったです。
その他の見所といったらやっぱり随所で立ちのぼる男臭さ。どこもかしこもおじさんだらけ。主役の4兄弟の、血はつながらないけど義母を通しての絆の深さが男臭く描かれてて、なんか男兄弟っていいなーなんて思わせてくれます。なんせ私一人っこなのでやっぱりどんなものか想像できなくて憧れるんですよねー。まぁこのチンピラ兄弟は常識外れなところばかりなんですけど。シャレにならない兄弟喧嘩とかも良かったですが、4人で食卓を囲むシーンがとっても気に入りました。文字通りガツガツした食卓で亡き義母をチラチラ思う場面。ちょっとジーンとくるシーンでした。なにげに他にも数箇所ジーンとくる場面があるんですよね。
元ネタが開拓時代の復讐劇ということで現代に置き換えると法律とかモラルとかやや苦しい部分もありますが、そんなツッコミを入れるのは野暮ということで、素直にアクションを楽しんだもの勝ちですよ。いやー面白かったー。
日比谷スカラ座にて。
フォー・ブラザーズ狼たちの誓い
FOUR BROTHERS
2005年 アメリカ
監督:ジョン・シングルトン
出演:マーク・ウォールバーグ、タイリース・ギブソン、アンドレ・ベンジャミン、ギャレット・ヘドランド