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ゴロゴロしあたー
サイン・オブ・ゴッド
何かのレンタルした時ついてた予告編で、凄く私好みというか面白そうだったので借りてみました。まぁあらかじめB級というかキワモノ意識はそれなりにあったので、見終わってから騙されたとか怒りくるったりはなかったです(笑)
むしろ思いがけず深夜テレビで出会ってたら拾い物映画としてのポジションもゲットできたかもしれません。

ほとんどの人はこの映画を見ることもなく存在すら知らないまま一生を終えることと思いますので、ネタバレ全開で行きたいと思います。ちなみに今後見る予定のある方は読まない方がいいですよ、ぜったいに。オチを知って見ると面白さ激減、途中で放り投げる可能性が高いです(^^;

・ストーリー
イスラエルの発掘現場で主人公はたまたま謎の人骨を発見。その人骨はどうやら2000年前のものらしいが、おかしな事に骨折治療痕などが現代の最新方式。しかも隣には半ば朽ち果てたハンディカメラの説明書と謎のメモ。
解析を進めていくうちにたどりついた結論はタイムトラベル。誰かがSONY製最新ビデオカメラを持って2000年前にタイムトラベルをしてイエスの映像を撮ったらしい。謎の組織に襲われながらの問題のビデオカメラ探しの旅がはじまる。果たしてイエスは実在するのか?映像は?

どうです?けっこう面白そうじゃないですか?謎解きもそれなりに楽しめましたが、やっぱり最後の最後まで引っ張りまくりのビデオ映像が気になりまくりですよ。これたいしたことなかったらそれこそちゃぶ台ひっくり返して怒りたいところですね。
結果から言いましょう。この問題の映像、かなり気合が入った作りで個人的に満足しました。わずか2~3分ですが、制作スタッフはこれだけが作りたくてダラダラと2時間も無駄遣いしてしまったのかと疑ってしまいます。ごまかしたり爆発して紛失してしまったりといった理由でうやむやにごまかされて終わったらイヤだなぁ・・・っていう危惧もありましたが、その辺は見事に期待にこたえてくれました。それ以外がグダグダでしたけど(^^;
「リング」におけるのろいのビデオみたいなもんですかね。

出演者がみんな知らない人ばっかり。でも出てくる人出てくる人すべて典型的なドイツ人顔で、しかも誰が悪役なのか一目でわかるような人相のキャスティング。親切です。
主人公はひたすら襲われ逃げ惑う非力な青年で、分きざみでボロボロになっていく有様ですが、一瞬後には見た目とは裏腹に元気はつらつなのは若いからでしょうか。痛々しい演技はかなり上手かったです。
ヒロインは中東の血が混ざってるんでしょうか、ちょっとエキゾチックな雰囲気漂う女性でしたが、どーしても無視できないことが一つ。あからさまな口パク演技で物凄く違和感あります。ジャニ○ズなどの歌番組も真っ青な口パクっぷりですよ。ドイツ語が喋れないのだとしても、もうちょっと口の動きにこだわって欲しかったっす( ̄_ ̄;

当初思ってたアドベンチャー映画というよりサスペンス色の方が出てるなぁと感じました。謎の組織に追われコソコソ隠れたり、自宅で襲われたりといったシーンは思いのほかドキドキハラハラ。ドアをガチャガチャしてみたりピッキングしてみたりといった箇所がなにげに恐さを感じましたし。
さすがに終盤はドッカンドッカンと派手にアクションが炸裂してますが、どうしてもハリウッド映画なんかと比べてしまうんですよね。豪快アクションに慣れてないのが悲しいほどよくわかります。しかも大爆発シーンが微妙。単に予算をケチったのか不慣れなだけだったのかはわかりませんが、微妙すぎて爽快感など微塵も感じられず。

まぁ不慣れなアクションやら火薬関係は置いといてもいいけど、主要キャラの行動に説得力がぜんっぜんなく、感情移入もできなけりゃ誰かが死んでもすぐ忘れてしまいます。エ?誰か死んでたっけ?みたいな。あげくの果てにはヒロインが死んでしまうあたりは何かちょっと寒いものも感じました。取ってつけたようやのーって気持ち。とにかく役割の終わった人は面倒くさいから死んで処理、っていうスタンスが感じられました。

あと本編には関係のない小ネタを楽しむ余裕があります。あまりにもぬるい展開でダレダレなので、ついつい他に目がいくんですねー(笑)
主人公の腕に入れ墨が彫られてるんですが、これがなぜか日本語。「重宝な人」って・・・なんやそれ!しかも凄くシリアスなシーンでそれが見えるんですよ。もうその重宝な人に釘付けで主人公達の深刻な話が全然理解できませんでした(笑)
あと街頭でアラファト議長のポスターが貼りまくられてるあたり、もう少し時が経てばいい感じのアイテムになるんじゃないでしょうかね。最後の晩餐を彷彿とさせるセットもありました。

微妙な出来の映画って妙に愛着がわいてついつい長文になってしまいます(^^ゞ
風景とか音楽の雰囲気がとてもよく出ているので、砂漠とか中東とか聖書に興味のある人はけっこう満足できるんじゃないかと思います。逆に言えばそうじゃない人にとってはひたすら苦痛の2時間かもしれませんけどね。

サイン・オブ・ゴッド
DAS JESUS VIDEO
2003年 ドイツ
監督:セバスチャン・ニーマン
出演:マティアス・ケーベルリン、ナイケ・リベリ、マヌウ・リボウスキー
by bi_ka | 2005-10-16 23:14 | 映画(感想) 
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映画の感想を書いています。新旧ジャンルを問わず映画大好き。Z級からハリウッド超大作まで(・∀・)
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