なにげに久しぶりの邦画。
潜水艦ものだったのでどうしても外せなかったというか、最近の若者向け邦画とはちょっと違う感じがしたので観てみました。
けっこう力作というか、役所広司が光ってましたよ。
実際、潜水艦にあるまじき清潔感をもって(笑)
いったい何日潜行しとんのやーってくらい、いつもいつもこざっぱり。
妻夫木なんて若くて代謝も早いやろうから、1日でもお風呂入らないとクサーッて感じになりそうなもんやけど、皆無。常に爽やか隙ナシ。
無精ヒゲすら生えないのは、トイレに行かないアイドルと同じ?
なーんて、結局のところ彼が若い女性客層担当だからですよねっ。
まぁそんな細かいところ気にしても野暮というものですね。
特にこの映画、潜水艦・戦争モノというよりはSF、ファンタジーっぽいし。
正統派の潜水艦ものじゃないとわかってて観た私は楽しめたけど、なかには正統派を期待して行った人もおるんやろうなぁ・・・。
なんか全体的にハリウッドスケールを意識したスタッフの思惑がチラつきましたが、結果として失敗じゃなかったと思います。
肝心の艦船系CGのレベルがちょっとアレでしたけど・・・(^^;
導入からタイトルにつながるオープニング部分が良かったです、気に入りました。
場面転換が見事というか、風呂敷の広げ方が上手いというか。
テンポも良くて2時間超えという長さをあまり感じませんでした。
観終わってからじっくり考えてみると、主要人物それぞれの掘り下げが少なかったのでは?と思ったけど、鑑賞中はあまり気になりませんでした。
役所の上手さが、悪く言えばゴリ押し状態だったからでしょうか。行動したり苦悩する時、理由づけとかバックボーンはあんまり気にならなかったので。
泣かせどころもいくつかあることはあるんですが、思ったよりあっさりしてたのも良かったです。
「
柳葉(←ネタバレあり)事件」のあとの役所の表情がピカイチでした。
ただ、美男美女の扱いがちょっと・・・ご都合主義かなぁ(笑)
そしてオープニングが好みだったのに反して、エンディングはいまいちでした。
エピローグ的なエピソード、私はいらなかった。
あのエピローグがあってもなくても色々想像する楽しみはあったと思うんですが、なんかありがちな作品レベルになっちまったーって感じ。
そして音楽なんですが、CMでは「なんてダサダサな時代遅れ音楽なんやっ!!」と、やや失笑。
そして実際の鑑賞中は「ドラマチックっぽい音楽流しすぎ!」
最初の潜行シーンとか、物凄くうるさい。この辺、ハリウッドの悪影響っぽいかなー。
で、この初潜行シーンはゴミゴミしててなかなかだったんですが、その後は潜水艦特有の閉塞感がいっさい感じられませんでした。
あと、潜水艦にギャル乗せるのヤメロ。少年でええやん。
でも一部の客層の入りに大きく関わるんでしょうな( ̄ー ̄ )
シネスクープ柏にて相方と一緒に鑑賞。
ローレライ
2005年 日本
監督:樋口真嗣
主演:役所広司、妻夫木聡、香椎由宇、柳葉敏郎、他いつも見る面々