さっきのTV放映で初鑑賞。
それほど観たくないっていうか、個人的に趣味じゃない映画は基本的に劇場では観ない。
レンタルでも見ない。TVでやってたら時間があれば、一応見るって程度。
この北野監督の座頭市(変換で出ないのがムカツク)もそんな作品の一つ。
基本的にTV放映でのみ見た作品は評価はしない。
鑑賞環境やカットされまくり吹き替えなど諸事情で、その作品を真には理解できないと思うから。
そんな環境を踏まえた上での今夜の座頭市の感想。
・・・だってぜったい今後もレンタルで見ないもん(^^;
なんだか退屈な映画でした・・・。それなりに期待してただけに正直ガッカリ。
ストーリーについては昔から使い古されてきたものだし、そもそもリメイクなので論外。
最終的にやっつけ仕事で終わってるようにも感じたが、脚本もそれなりに上手くまとまってた。
よって期待する見所はやはり撮影手法とか殺陣シーンでしょうか。
カット割を上手く使ってスタイリッシュかつスピード感あふれるように見せている。
これは監督のセンスというより、ごまかしではないのかな・・・?
浅野タダノブたら言う大根役者の最初の殺陣で、すでにガッカリ感あふれまくりでございました。
遅い。
剣さばき遅いし、腰入っとらん。
立ち居振る舞いもなってない。棒立ちなだけー。
棒立ちから感じるものは何もない。
彼には彼なりの苦悩があったはず・・・。それが一切感じられませんでした。
病気の奥さんの設定を追加してあげても何もないよ、浅野には。(ファンの人ごめん)
ああ、これから2時間こんな大根っぷりかい・・・ああ。
公開当時、周囲の知人やらマスコミの評判で浅野がイイ!ってえらい評価されてなかったっけ?
私の目がくもってるだけなんかな~。
上映中ずっと浅野の良さを必死で探し続けたよ。
おいしい役どころとちょっぴり小粋なカメラワーク。
これに助けられたんでねーの?
主演のたけしは、何をやってもやっぱりたけしでしかない。
そもそも映画全体がたけし色なので、たいして気にならない。
ただ、彼の持つ雰囲気はやはり凡人にはないと思うし、何をやろうとしてるのか、何を伝えたいのかはわかりやすかった。
同じ大根でも大根レベルが違うね、たけし。
周囲を彩る脇役連はよく知った顔ばっかりで、人物が見分けやすいし、そもそもの悪役かそうでないかがまるわかりで良い(笑)
海外ではこのへんどうなんでしょー。
見分けついてたとは到底思えないけど・・・。
最後のボスその1・その2がそもそも誰なのかとかすぐわかったのかな?
たけしの映画で一番好きなのは花火。
これはわざわざ劇場にまで観に行った。
静かな映像美と音楽、岸本加代子がいけてた。
たけしは現代バイオレンスものが一番リアル(暴力だけじゃなく感情も)で似合ってると思うけどどうでしょう。
監督としてみれば新しい世界を開拓したいってのはあると思うけど、もうちっと配役にもセンスを求めたいところ。
座頭市
2003年 日本
監督:北野武
主演:北野たけし、浅野忠信