これぞ娯楽大作!って気分を満喫できる映画です。
まだ大阪に住んでた頃、神戸の
シネモザイクで観た。多分。
顔型の砂嵐がど迫力で襲ってくるシーンがCMで流れて、けっこう評判になっていた。
めっちゃくちゃ観たかったわけじゃなく何となく観た映画だったけど、映画館を出る頃にはあまりの面白さでたいそうご満悦だったのを覚えてる。
もともと砂漠系映画は大好き。古代エジプトの再現フィルムもろまんちっく。
キャスティングも良かったと思う。
この日までその存在を知らなかったブレンダン・フレイザーを、最初はなんか冴えないなぁ・・・なんて思ってたけど、いつの間にかB級的愛らしさのあるヒーローとして親しみを感じてました。
レイチェル・ワイズも他の作品に比べてちょっとくだけた感じというか、おちゃらけ具合が可愛かった。
旅の途中、民族衣装に身を包んだ彼女は物凄く綺麗だったし。
バカボンほっぺのオデッド・フェールは一番おいしい役どころだった。
一作だけで終わらせるのが惜しいということで、急遽最後の方で生きてるシーンが加わったという話もどこかで見たような。
↑もしかして何気にネタバレですか?
イムホテップはいっけんいやらしげなつるっぱげオヤジ。
ところがどっこいよーく見ると、かなりのイロオトコ系顔。好みじゃないけど。
彼は実質半分くらいしか出演してないに等しいけど、物凄い存在感でとてもいい悪役でした。
ストーリーはてんでお子様向けで、これといって目新しいものはない。
そもそもミイラ映画なんて今時流行らんよ!ってなくらい陳腐化して久しいし。
そんなご時世に乾燥系じゃなく半生タイプのミイラを出してきたところは、最新技術の独壇場でした。
SFX技術的にはひっじょーに物凄いレベルで文句なしのA級なんですが、なぜだか全体的にB級臭がプンプン。
そういうところが私の感性を刺激するというか、愛着をおぼえてしまうんですねー。
ちなみにやたら動きの怪しいガイコツ軍団。
あれは技術がおぼつかなくて、あんな胡散臭い仕上がりになったんじゃないですよー。
クレイアニメの偉大なる人物レイ・ハリーハウゼンへのオマージュなのですね。
この映画で一番好きなシーンはラスト。
夕日をバックにラクダにまたがるヒーローとヒロイン。
この黄金ハッピーエンディング、実は案外少ないんですよね。
なんだか意味のわからない含みを持たせて終わる映画もいいけど、気持ちよく大暴れしまくりな大味映画でコテコテな大団円。
これぞ映画の醍醐味。見終わった後の爽快感がたまりません。
思わぬ大ヒットに続編も作られ、こちらも期待を裏切らない出来映えでしたが、個人的にやはり1の方がいい。
主要キャラの設定が固定されてしまうと、やっぱり面白さは半減してしまうと思うから。
ここを読んで見てみようかなんて思う人はいないと思うけど、念の為書いておきます。
あくまでも私の個人的感想であって、たぶん世間一般での評価は・・・暇つぶしにはいいよねー程度のもん。
所詮B級はA級にはなれないのです。
私的には2000円ボラれても諦めつくけど、人によってはタダでも時間がもったいないって思うかも~。言いすぎ。
ハムナプトラ
THE MUMMY
1999年 米
監督:スティーブン・ソマーズ
主演:ブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ